「子供のためのクリスマス会」に寄せて

湯沢佐智子

昨年(2006年)の12月23日(土)に、「新しい人」の会主催による子供のためのクリスマス会が行われた。このクリスマス会は、「新しい人」という名称の下、カトリックセンターの20代、30代を中心とした若人が、昨年の4月に、センターにおける1つの新しいグループとして発足して以来の、初めての対外的な試みであった。

当日は曇り空で寒く、事前に連絡のあった家族だけでも来て欲しいという願いの下、想像していたよりは多くの人が集まった。
最初に、子供たちにとっても馴染み深いクリスマスの歌を歌い聞かせることから始め、子供たちの緊張をほぐし、その後乾杯した。子供たちはジュースとお菓子をつまんでからクッキー作りに挑戦した。
このクッキー作りは特に子供たちの関心を引いたようで、パン屋で修行をしたスタッフの指導の下、騒ぎながらも真剣に取り組んでいた。子供たちにとっては面白い刺激になったようだ。
子供たちが作ったクッキーを焼いている間、今度は子供たち自身が歌を歌ったり、日本の遊びをやったりして盛り上がった。スタッフが手作りした紙芝居も好評を博した。
最後はサンタクロースによる子供たちへのプレゼントが手渡され、「本物のサンタクロースが来た!」と子供たちは大喜びであった。このサンタクロースの登場には、大人も一緒になって楽しめたようだ。
会の終わりには、サンタクロースからもらったプレゼントと自分たちが作った手作りクッキーをお土産にして、終始和やかな雰囲気のうちに幕が閉じた。

会を改めて振り返ると、初めての試み、ということもあり、スタッフ一同緊張した面持ちで当日を迎えたことを思い出すが、始まってみると案外すんなり進行したように思う。それは何より、子供たちにクリスマスの本当の意味を知ってもらって、心から楽しんでもらいたい、という姿勢によってであったろうと思う。
子供たちの中には、普段友達とはフランス語でしか会話をしたことのない子供たちもいて、沢山の友人と日本語で話ができたのが特に嬉しかったようだ。会が終わった頃に帰りたくないと泣いた子供もいた。大人の参加者からは、以前カトリックセンターで行われていた、子供を中心とした和やかな催しが戻ったようで嬉しいという感想もあった。
また普段、カトリックセンターの活動には参加していない家族の参加も見られ、またこの会で初めてセンターの存在を知ったフランス人の家族もあり、宣教の一端としての役割も果たせたようだ。
今後、参加されたご家族の方々からの感想も聞いて、反省すべき点は反省し、次回のクリスマス会に役立てたいと思う。

 

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